制服の群れの一人であった日の花びら宙にひらひらしてる
会いたくて名前呟くあらためてあなたに絶妙な名と思う
楽譜書き写す作業にそれぞれの顔が浮かんでいる春休み
なんでだか数年ぶりに熱を出しアクエリアスを薄めて眠る
先輩にもらった公務員試験のテキスト積み上がる淡い床
少しずつ声が戻ってくる喉を歌口ずさみ確かめている
ふらふらとするまで君と飲んだ夜の小さなハーモニカのキーホルダー
いいところだねと言われて二階席からもう一度街を眺める
湖の光を撮りすぎたせいで充電切らす君と駅まで
五線紙に言葉を書いて遊んでる 約束らしい約束もなし